『ゼロからトースターを作ってみた結果』を読んでみた結果

コラム

ひさびさに読んだ本の感想でも書いてみようと思います。
ステイホームと読書。相性ピッタリですし。

YouTuber的なタイトルの本を読んでみた結果

で。早速、読んだ本を紹介!
それがこちら。


ドコでオススメされたのか分からないけど、面白そうな本の情報を見つけたので、
Amazonで買って読んでみました。

『ゼロからトースターを作ってみた結果』
なんともYouTubeの動画的なタイトル。

https://www.youtube.com/results?search_query=%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BF%E3%81%9F%E7%B5%90%E6%9E%9C

ちなみに今回のブログのタイトルもこれ以外は考えられないですね。笑

で。この『ゼロからトースターを作ってみた結果』。
どんな本かざっくり要約すると。
タイトルが内容の全て。となっている本です。

著者はトーマス・トウェイツ。

トーマス・トウェイツ - Wikipedia

ゼロからトースターを作ってみた結果を短く要約

ざっくり言うとイギリスの大学生が、トースターを完全自作している本です。

と紹介すると。
アキバの部品店のイギリス版みたいなパーツ屋さんを巡って電子部品を買い集めてきて、
組み立ててトースターを作ってみたのかな?って考えるかもですが、
もっとゼロから作ってます。

銅線は銅からプラスチックは石油から

どういうことかというと、トースターを構成している、それぞれの部品を手作りしています。
例えば銅線を作るためには、銅を採取するところから。

トースターのプラボディを作るためには、プラスチックを作るところから。
ほかにもあれやこれやを作るために、
あれやこれやを採取して加工するのがメインの話となっています。

合成樹脂 - Wikipedia

そういえばプラスチックって、僕もみなさんもトーマスも、
「何となく石油を精製して作るのは知ってるけど、実際にはどうやるか知らない」
って感じじゃないですか?それを調べたり専門家に聞いたりして、作ったり作れなかったり。
と、そんな感じの内容の本になってます。

現実版のドクターストーン?!

って言うと。最近ヒットしたマンガでそういうのありますよね。
鬼滅の刃!じゃなくて。そう。「Dr.STONE(ドクターストーン)」。

誤解を恐れずにザックリ言うと、
ゼロからトースターを作ってみた結果は、ドクターストーンの現実版みたいな話。
で。週刊少年ジャンプで連載してる人気マンガ、
ドクターストーンをざっくり一言で言うと。

文明がなくなった世界で、科学の知恵をもった天才主人公、
石神 千空(いしがみ せんくう)が科学の力で色んな物を作りだして、
敵対勢力と闘う、科学×バトルってジャンルのマンガ。
こんな感じですかね。

Dr.STONE - Wikipedia

主人公は、まぁ天才で、身近ないろんな物質を集めたり精製したりして、
主人公補正ありまくりな感じで色んな物品を復活。

一方で、ゼロからトースターを作ってみた結果の方は、
現実世界で主人公補正のない、モブキャラのイギリス人大学生が挑戦。って感じ。

電波少年的なノリで石油会社に交渉

ちなみに、トースターのボディ用のプラスチック作るための石油。
石油会社に交渉して、「採掘現場に同行させてくれ」みたいな交渉をして、
「んなトコに連れていけるワケねーだろ!」的に断られてます。

うーん。と。何というか懐かしの電波少年的なノリ。

電波少年シリーズ - Wikipedia

つまり、ゼロからトースターを作ってみた結果は、
ドクターストーンをリアルテイストで再現してみたら、電波少年的だったでござるの巻き。
って感じの本です。
そう。つまり面白い。

500円の物を500円で買える有難み

で。トーマスは、近所の電気屋さんで買ってきた500円のトースターを再現するのに、
9ヶ月の時間、3000kmの移動、15万円のお金という手間暇をかけています。

この本を読むと、当たり前のように安価で売ってる製品は、
到底自分で作れる物じゃない。
500円の製品トースターは、500円では作れない。
数十万掛かっても遥かに質の悪い失敗作になるのが関の山。

アレもコレもソレも科学のたまもの

この写真を撮ったカメラも、ブログを編集したPCも、
この記事を見てるあたなのスマホも何もかも。
およそこの世の中にある様々な物品は、
とんでもない歴史と技術の進歩と収斂の上に成り立っている。

そう実感できる内容になっています。あくまで軽いノリで。

小難しい話をフランクに

青銅器から現在までの文明の進化、人間の科学の進歩のみたいな話を、
味わえるなかなか面白い本です。
しかも全然内容は小難しくなく、ごくフランクな感じの口調で書いてあって、
するすると読めちゃいます。

トーマス・トウェイツ、トースターを作ったあとにヤギになる

ちなみに。このトーマス君。
この本の次に『人間をお休みしてヤギになってみた結果』という本も出しています。

内容としては、金も職もない状況に悩んだトーマス君。
「ヤギになればドッチもなくても悩まなくていいんじゃね?」って感じで、
ヤギになりきって生活してみる的な話らしいです。
買ったけど、まだ読んでない。いわゆる積ん読状態。
読んだらまたレビューします。

ま・と・め!

ゼロからトースターを作ってみた結果を読むと、フツーに売ってる物の見え方がちょっと変わる。

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